不確実性環境下の意思決定モデリング研究部会


過去の開催履歴

第9回研究会(出席者:23名)

日 時 2020年11月28日(土)14:00-16:45
場 所 Zoomによるオンライン開催

講演題目1 地域住民に伴う不確実性を考慮した商業施設の最適立地
講 師 宇野 剛史 氏(徳島大学)
概 要 商業施設の潜在的利用者となる地域住民のデータは,購買力や日常生活行動線などによって表され不確実性を伴う.本講演ではこのような不確実性を考慮した立地を数理モデルとして表し,最適立地を求めるために数理計画問題として定式化する.問題の特性を活用した解法アルゴリズムを構築し,数値例に適用することでその有効性を示す.

講演題目2 干渉する搬送設備を持つ生産スケジューリング問題の散布探索法を用いた解法
講 師 谷﨑 隆士 氏(近畿大学)
概 要 お互いに干渉する搬送設備を有するスケジューリング問題に対し散布探索法を用いた解法アルゴリズムについて述べる.本製造プロセスは製造業に数多く存在するが,各設備の操業制約に加えて,お互いのクレーンの干渉を回避することが必要となり,非常に複雑なスケジューリング問題となる.本問題に対し,解探索の集中化と多様化のバランスをとる解法アルゴリズムとして,散布探索法を適用した.上記アルゴリズムと他のメタヒューリスティクスアルゴリズムとの数値実験による比較結果について述べる.

第8回研究会【新型コロナウィルスのため中止】

 2020年6月13日(土)に開催予定でした日本OR学会「不確実状況下における意思決定とその周辺」研究部会第8回研究会ですが,新型コロナウィルスのため中止致しました.

第7回研究会【新型コロナウィルスのため中止】

 2020年5月9日(土)に開催予定でした日本OR学会「不確実状況下における意思決定とその周辺」研究部会第7回研究会ですが,新型コロナウィルスのため中止致しました.

第6回研究会(出席者:19名)

日 時 2020年2月22日(土)14:00-16:45
場 所 サムティフェイム新大阪 4F-G室
大阪府大阪市淀川区西中島6丁目5-3

講演題目1 不完全点検下における点検実施期間の設定
講 師 佐藤 毅 氏(神戸学院大学)
概 要 点検結果が真の状態を正しく反映することを保証できない不完全点検下における最適点検問題では,保全費用最小化に代表される目的関数値の最小化(もしくは最大化)が主目的である場合が多い.今回は,点検問題の視点をかえ,間違った意思決定を誘発する可能性のある点検を排除することを目的とした点検すべきか否かの境界をあらわす「しきい値」を導出し,Ω不完全点検下における適切な点検実施期間について考察する.

講演題目2 27パーセントルールが語る標準正規分布と逆ミルズ比の幾何学的対称性
講 師 中西 真悟 氏(大阪工業大学),大西匡光(大阪大学)
概 要 標準正規分布に従うときのリスクとリターンの均衡について,円と正方形を用いながら考察するとき,重要な幾何学的視点が見つかる.今回は,逆ミルズ比との切片系方程式とその回転対称性の特徴を紹介する.また,パラメトリック方程式による特徴も加えながら,勝者と敗者の比率と幾何学模様を考察する.

第5回研究会(出席者:19名)

日 時 2019年12月21日(土)14:00-17:00(13:30開場)
場 所 サムティフェイム新大阪 4F-G室
大阪府大阪市淀川区西中島6丁目5-3
(JR新大阪駅から徒歩9分,地下鉄御堂筋線西中島南方駅から徒歩4分)
http://fame.hey.ne.jp

講演題目1 数理最適化に基づく現場の様々な制約を考慮した学校給食の献立作成
講 師 片桐 英樹 氏(神奈川大学)
概 要 学校給食の献立作成においては,文部科学省が設定する栄養成分の摂取基準値,現場での調理時間,予算,料理毎の相性,季節感など,様々な制約が考慮される.本発表では,現場調査と専門家からの助言を踏まえた,数理最適化による献立作成モデルを紹介する.実際の献立データを用いた数値計算例とその評価についても言及する.

講演題目2 分類から生成へ:自然言語処理の過去とこれから
講 師 永田 亮 氏(甲南大学,JSTさきがけ,理研AIP)
概 要 本講演では,ここ数年で起こった(そして現在も続く)自然言語処理のブレークスルーについてORに関連が深いと思われる事例を通じて紹介する.過去の話から始め,なぜどのように現在のブレークスルーに至ったのかを解説する.特に,発表者の専門である英文の誤り訂正,自動採点,コメント生成に関する話題を提供する.

第4回研究会【台風19号のため中止】

 2019年10月12日(土)に開催予定でした日本OR学会「不確実状況下における意思決定とその周辺」研究部会第4回研究会ですが,台風19号接近のため,皆様の安全確保と交通機関運休可能性の影響を考慮して中止致しました.

第3回研究会(出席者:20名)
国際数理科学協会「確率モデルと最適化」分科会研究会 共催

日 時 2019年8月23日(金) 14:00-17:00(13:30開場)
場 所 JEC日本研修センター 神戸元町 会議室B-1
兵庫県神戸市中央区元町通2丁目3番2号 ジェムビル2階

講演題目1 様々なWebデータ・Wifiログデータを活用した観光者行動解析
講 師 蓮池 隆 氏(早稲田大学) ,一藤 裕 氏(長崎大学)
概 要 ビッグデータ解析があらゆる分野で実施されている中,観光分野においてもその必要性は認められているが,まだ発展途上である.本講演において,Web上から取得可能なデータのみならず,Wifiやモバイル端末から得られるアクセスログデータを活用し,宿泊場所の予約から当日の観光行動までの解析手法について紹介する.

講演題目2 警備ゲームに関する最近の話題
講 師 宝崎 隆祐 氏(防衛大学校)
概 要 2001年9.11に米国で発生した国際テロによる同国のHomeland Security政策はORの分野にも大きな影響を与え,警備ゲームの研究が促進した観がある.警備ゲームの多くの研究では,情報取得における侵入者側の警備側に対する優位性を理由として,シュタッケルベルグ・ゲームとして問題をモデル化する傾向にある.本発表では,筆者の研究内容を紹介しつつ,このゲームに特徴的な解法等について解説する.

第2回研究会(出席者:17名)

日 時 2019年6月29日(土)14:00-17:00(13:30開場)
場 所 JEC日本研修センター 十三 小会議室D
大阪市淀川区十三本町1-12-15 ドルチェヴィータファースト3階
(阪急十三駅西口から徒歩3分)
http://www.jec.ne.jp/juso/access/index.html

講演題目1 売り出しのタイミングゲームとその解析
講 師 北條 仁志 氏(大阪府立大学)
概 要 2人非0和無限ゲームの一種である売り出しのタイミングゲームを概説する.シンプルなモデルにおける結果を説明した後.種々の売り出しのタイミングゲームとそれに類似するゲームにおけるナッシュ平衡点の存在性について言及する.

講演題目2 契約電力を考慮した複数装置の最適管理政策
講 師 小柳 淳二 氏(鳥取大学)
概 要 電気料金の基本料金は契約電力に比例して増加し,契約電力は 30 分の間に消費する最大電力量により決定される.空調機器など電力消費の大きい装置の複数同時利用を避けるような集中管理をすることで,契約電力を下げることを目的として,マルコフ決定過程による問題の定式化と数値計算例を示す.

第1回研究会(出席者:18名)

日 時 2019年4月20日(土)14:00-17:00
場 所 西宮市大学交流センター 講義室2
西宮市北口町 1−2 ACTA西宮 東館6階

講演題目1 外国語テキストの個人の選好抽出と読み書きへの応用
講 師 円谷 友英 氏(兵庫県立大学大学院)
概 要 外国語作文では「間違いではないが,適切でもない」表現が頻出し,母語話者はよりよい表現へと添削できるが,作文は自己表現の手段なので,表現者の嗜好も反映されるべきである.こういった読み書きを通した外国語テキストに対する個人の嗜好を導くことで,書籍推薦や外国語作文添削の個別化を目標とする.そのために主観的観点からの検討だけでなく語学的見地からの客観的指標も考慮する.

講演題目2 楽天市場,楽天トラベルにおける評価データのテキストマイニング
講 師 三道 弘明 氏(関西学院大学)
概 要 テキストマイニングの背景には自然言語処理がある.ここでは,自然言語処理の歴史的背景を概観した後,テキストマイニング技術の現状についても触れる.次いで,国立情報学研究所を通して楽天(株)より提供された楽天市場の商品評価,楽天トラベルの宿泊施設評価データのテキストマイニングとその結果,さらにはビジネス視座からの考察を展開する.