一昨日,英語能力をどうやって身につけるか,という質問に答えましたが,関連する記事を見つけたので,紹介します.
2015/5/29 日経産業新聞
首相の英語力批判に反論 SNSをはけ口にするな
インテカー社長 斉藤ウィリアム浩幸
http://www.nikkei.com/article/DGXKZO87398020Y5A520C1X12000/
上記の記事の中では,「世界の公用語はブロークン・イングリッシュだ」と語られています.実際にその通りだと思います.それは,学術団体の理事会などにおいてもです.今年の1月からIEEE System, Man, and Cybernetics Societyの理事に就任し,理事会に出ていますが,そこでの雑談のときに,「日本人は学会にたくさんの論文を投稿しているし,もっと学会運営にも積極的に関わっていくべきだ」とSenior President(元会長)から励まされました.その際に,「自分も含めて日本人は英語に自信のない人が多いので,なかなか学会運営まで行おうという人が少ないのです」と述べたところ,「ここに居る人たちの多くも英語が母国語でない人ばかりだ.英語に自信はなくてもいい.自分たちの意見を述べることが,このような場では大切だ」と言われました.どのような場であっても,自分の意見をはっきり述べられるようになること,これが世界で生きていくにあたって重要であることを理解する機会になりました.もちろん,会議で話されることを理解し,自分の意見を聞いてもらうためには,必要最低限の英語能力は必要です.それは,いわゆる受験英語であっても,獲得可能な能力です.しかし,受験英語でなかなか会得できないのは,なんとかして自分の意見を聞いてもらおうという「メンタルの強さ」です.下手な英語であっても,なんとか相手を説得しようとするだけの「メンタルの強さ」を持ちましょう.他人の英語がうまいかどうかではなく,どういうレベルであってもコミュニケートしようとしている人を見下げるのはやめましょう.
2014/7/23
来日したC.ロナウドの紳士的すぎる対応が話題に!慣れないポルトガル語で質問した少年を絶賛「なぜ笑うんだい?上手いじゃないか」
http://mynews14.net/topics/ronaldo-answers-japanese-kids-question/
上記の記事では,2014年にクリスティアーノ・ロナウドが来日した際に,ポルトガル語で質問した少年に,会場から笑いが起こったことに対する,クリスティアーノの対応が書かれています.たどたどしく,ポルトガル語で質問する少年に会場から微笑ましい笑いが起こったのだろうと想像しますが,笑いはときとして,人を恥ずかしくするものです.また,そのような笑いは,上から目線であるゆえに起こる反応であるともいえると思います.そのような時に,素晴らしい!という喝采ができるようになりたいものです.