査読論文:Workplace Assignment to Workers in Synthetic Populations in Japan

IEEE Transactions on Computational Social Systemsから論文が公開されました.

Workplace Assignment to Workers in Synthetic Populations in Japan
Tadahiko Murata, Daiki Iwase, Takuya Harada

本論文では,就業者に従業地の割り当てを行いました.日本政府が公開している国勢調査と経済センサスを用いて割り当てをおこなっています.特に,出発地(Origin)ー目的地(Destination)ー産業分類(Industry)を含むODIデータを用いた割り当てをおこなっています.ODIデータが利用不可能な自治体の場合,どれくらいの誤差が生じるかを示しています.

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査読論文:仮想都市の統計情報による合成人口データの評価

計測自動制御学会から査読論文が公開されました.

仮想都市の統計情報による合成人口データの評価
 原田拓弥,村田忠彦,高橋真吾

この論文では,仮想都市を用いた合成人口データの評価を行いました.これまで合成された世帯構成の正確さを評価するには,実個票と照合する必要がありましたが,実際に個票と照合するのは困難であるため,仮想的な都市を作成し,その都市の統計情報を用いて,合成した個票データ(世帯構成)が,仮想都市の個票データとどれくらい一致しているかを評価しました.その結果,我々の最新の提案手法による世帯構成がもっとも誤差が少ないことがわかりました.

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査読論文:市区町村の統計表を考慮した都道府県単位の個票データの合成

計測自動制御学会から査読論文が公開されました.

市区町村の統計表を考慮した都道府県単位の個票データの合成
 原田拓弥,村田忠彦

本論文では,これまで市区町村単位で行っていた人口合成を,都道府県に含まれる市区町村を一括しておこなう手法を提案しました.これにより,これまで,市区町村の人口規模で按分していた都道府県単位の統計を,按分せずに最適化で用いることができるようになりました.都道府県レベルの統計は,同じ傾向がすべての市区町村に反映されていましたが,提案手法により,全ての市区町村の総和が都道府県の統計と合致するように合成が行われるため,必ずしも都道府県と同じ傾向でない市区町村が存在しても問題なくなりました.

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査読論文:賃金構造基本統計調査に基づく合成人口の労働者への就業属性別の所得の割当て

システム制御情報学会から査読論文が公開されました.

賃金構造基本統計調査に基づく合成人口の労働者への就業属性別の所得の割当て
 杉浦翔,村田忠彦,原田拓弥

本論文では,合成人口データの合成世帯の就業者の就業属性別の所得の割当てを賃金構造基本統計調査に基づいて行いました.この論文により,就業者の従事する産業分類などの割当てが可能となりました.

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査読論文:家族類型と世帯内の役割を考慮したSA法による大規模世帯の復元

計測自動制御学会から査読論文が公開されました.

家族類型と世帯内の役割を考慮したSA法による大規模世帯の復元
原田拓弥,村田忠彦

これまでの人口合成手法では,自治体別の年齢分布や親子年齢差,夫婦年齢差のみが考慮され,家族類型別の構成員数や年齢分布などが考慮できていなかったのですが,本研究で家族類型ごとの構成員数や年齢分布が考慮できるようになりました.より実態に近い世帯の合成ができるようになりました.

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査読論文:並列計算を用いた SA 法による都道府県レベルの大規模世帯の復元

計測自動制御学会から査読論文が公開されました.

並列計算を用いた SA 法による都道府県レベルの大規模世帯の復元
 原田拓弥,村田忠彦

並列計算を用いた人口合成手法を提案しました.並列計算機上で人口合成する際には,計算を分散させる際に,合成のために用いる統計をどのように分割するかが課題であることが明らかになりました.

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Research and Study

Facebookのタイムラインに「新規事業に向かない「最悪の部下」」というページが紹介されていました.

https://eiicon.net/articles/416

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以下のような部下が「最悪の部下」として紹介されていました.

・きちんと仕事をしようとする部下
・評価を気にする部下
・ヨイショする部下

それぞれの部下への対処法は上記のページをご覧いただければと思いますが,著者の結論がよかったです.

「実は私は部下に対して「最悪」と思ったことは一度もありませんでした。いい部下に恵まれただけかもしれませんが、既存事業に染まった「サイアク」の状態から、新規事業に向いた「サイアイ」のメンバーにするのも、私の役割だったので。」

考えてみますと,「研究をする」というのも「新規事業を立ち上げる」ようなものです.もちろん,新規事業の方が,ビジネスにまでもっていかなければならないので,大変であろうと思いますが,「研究」は,まさに道無き道をつくりながら進んでいく仕事ですので,新規事業に向かない部下(同様の考え方をしてしまう学生)もやはり研究には向かないのだろうなぁ,と思います.

学校教育に,また勉強する,ということに「最適化」されてしまうと,手続きや評価に目が向きがちで,チャレンジして失敗することに価値を見出せない学生が多くなってきているのに気づきます.失敗したときに,何に失敗したのか,それが,根本的な見当違いなのか,それとも,単に技術的な失敗であっただけで,それをクリアすれば,成功にいたることができるのか,そのあたりのところを見定めて進んでいく力が求められていると思います.

能力は高いのに,チャレンジができない学生さんをみていると,もったいないなぁ,と思ってしまいます.こじんまりまとめた1回目のものより,10回失敗して,練り直したものの方が,ずっと優れていることに気づいて欲しいです.

とはいえ,いろんなチャレンジができるというのは,最低限必要な知識や力をじっくり蓄えた上での話なので,その力を蓄えるときの取り組み方と,蓄えた力を発揮するときの取り組み方には大きな違いがあることを知ってほしいですね.そのためには,力を蓄える時にどのように教えてもらうのか,というのが重要なんでしょうね.

紹介したページの著者が述べるように,学校教育に染まってしまった「サイアク」の学生さんたちを,「サイアイ」の弟子をそだてていくのも,大学の教員としての醍醐味であろうと思います.今の若者は!と愚痴を述べるのではなく,どのように一人前にしていくのか,と考えて取り組むのがプロフェッショナルであろうと思っています.

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査読論文:社会シミュレーションのための異種並列計算環境における再現性の確保

システム制御情報学会から査読論文が公開されました.

社会シミュレーションのための異種並列計算環境における再現性の確保
 原田拓弥,村田忠彦

エージェントシミュレーションを並列計算機で実施する場合に,計算の再現性を確保するために,乱数生成器の用い方が問題になります.本論文では,計算の再現性を確保しながら,並列計算を実行する方法を提案しました.

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ゼミ生の濱口祐実さんが卒業生総代に!

今年、本研究室から学部を卒業した濱口祐実さんが、2017年3月18日(土)に挙行された卒業式で、卒業生総代として答辞を読み上げてくれました!本学は、多数の卒業生をかかえており、3回に分けて卒業式が行われますので、3名の総代が選出されますが、濱口さんの答辞が関西大学のホームページで取り上げられています。本当に立派な答辞を聞かせていただきました。私の研究室を選んでくれた時から、私の論文を読んだ上で、「こんな研究がしたいです!」ときてくれた才媛でした。その研究が結実し、今春の学会で共同研究として研究成果を発表できることは、本当に喜びです。立派な卒業生を送り出せることを本当にうれしく思います!

 

濱口答辞

 

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最優秀論文賞受賞!

計測自動制御学会第12回社会システム部会研究会で最優秀論文賞を受賞しました。

「基盤地図情報による合成した世帯構成への位置情報の付加」原田拓弥 村田忠彦(関西大学)

4月から博士後期課程に進学する原田くんとの共著論文で受賞しました。学位取得に向けて、いいスタートを切ってくれたと思います。今後に期待しています!

村田忠彦

写真は左から原田くん、寺野隆雄先生(社会システム部会主査、東京工業大学)、村田忠彦

Web掲載用

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