エージェント・ベース・シュミレーションを用いた教員への資源配分による施策効果分析

http://journals.socsys.org/symposium003/pdf/003-008.pdf

本研究では、教員配置施策(教員数を増やす)と教員教育施策(指導力を高めるために教員に行う教育)が生徒の学力に対して与える影響について、ABS(Agent-Based Simuration)を用いて分析している。実験の結果、教員配置施策では能力の高い教員数を増やすことで学力下位層の学力を向上させ、教員教育施策では学力上位層の学力を向上させる効果があることが分かった。
この研究は少人数教育(教員配置施策)や教員免許更新制(教員教育施策)の有効性を確かめる上で、非常に参考になるものである。しかし、個々のシュミレーション設計において、設定が妥当なのか疑わしい部分もあった。本研究をさらに磨くならば、実際の教育現場の状況をもう少し適切に設計に組み込むことが求められる。
今回この論文をゼミで読むことにより、優秀な学生を集めるためには大学はどのような人を入学させるべきかなど、新たな研究テーマになりそうな案が浮かんだ。このような教育問題を考えるときには、学力問題を避けて通ることはできない。その意味で、生徒の学力向上問題を扱った本研究は、教育関連のABSを行うときに様々な示唆を与えてくれるものだと思う。

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