問題提起と本研究のテーマ設定

デジタルコンピュータが普及してから、情報技術は日々進化し、今や電子データは情報表現の手段の中心となっている。 かつて紙を通して伝えられた文字や絵は、電子データに変換して扱われるようになった。 また、インターネットを通して、音楽を配信したり自宅にいながら買い物ができたりするサービスなども生まれ、デジタル化は我々の生活に大きな変化をもたらした。 しかし、そのような時代状況においても、紙媒体も未だ廃れることなく利用されている。

そこで本研究では、紙媒体のレイアウトをそのままデジタル化したデジタルチラシ、デジタルカタログ、電子書籍を研究対象とした。 紙媒体のデジタル化の過渡期的な現状を調べることにより、新旧メディアの移行のありようについて考察する。

調査方法

調査では、インターネット上で紙媒体と同じように閲覧可能にした、紙とデジタルの折衷的なメディアでは、どのような機能が実装されているのかに注目した。 そこで、複数のデジタルチラシ、デジタルカタログ、電子書籍のウェブサイトを比較し、主な機能の有無をチェックして表にまとめた。 そこから、それぞれの電子化サービスにおける機能の目的と効果を読み取っていき、どのような特性をもつ紙媒体がデジタルに移行しているのか整理した。 それらの調査を通して電子化サービス全体について考え、これからのメディアの可能性について考察を行った。